【CPAP】レンタルと個人所有 メリット・デメリット
上の記事でも少しご説明しましたが、
CPAPは基本的に重度の睡眠時無呼吸症候群と診断された患者のみ
医療機関からレンタルしCPAP治療を行うことができます。
しかし、医師からの診断書など特定の書類があれば
・個人輸入
・輸入代行業者に依頼
することで、CPAPを 個人所有 することができます。
※個人所有でのCPAPの使用は自己責任となりますので、注意してください。
今回の記事では、
・CPAPを医療機関からのレンタルする
・CPAPを個人所有する
それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
【目次】
レンタルのメリット・デメリット
メリット
・CPAPで記録したデータを解析し診察してくれる
毎月1回ある診察時に、医師がCPAPで記録したデータを解析し具体的にアドバイスをしてくれるので、症状のさらなる改善につながります。
・継続的にCPAPを使用するようになる
毎月1回の通院に伴い、CPAP治療をしているという意識が芽生え、CPAPを付けて寝る習慣がつきやすくなります。
・医師に機械の調整をしてもらえる
CPAPの空気を送る圧力などの調整を医師と相談して行うことで、適正な設定でCPAPを使用することができ症状の改善につながります。
・メンテナンスなどを病院・業者にお願いできる
CPAPにはゴミなどを送り込まないようにするためのフィルターなど消耗品があります。レンタルをしていれば適切なタイミングで交換を行ってくれます。
デメリット
・毎月1回必ず通院しなければならない
レンタルでのCPAP治療は月に1回の通院が義務付けられています。診察の時間自体は10分もあれば終わりますが、通院にかかる時間などを考えると月1回の通院がストレスに感じる人も少なくないのではないでしょうか。
・毎月レンタル・診察費がかかる
レンタルでのCPAP治療は毎月5000円程の通院費がかかります。睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療は症状を軽くするための対症療法で、基本的に長期的な治療となるため、その分費用がかかることになります。
・機械を選べない・または少ない種類からしか選べない
病院などによって違いはありますが、カタログをひろげてこのCPAPを使いたいといった具合にはなりません。ほぼ決まった型式のCPAPを提供していることが多いようです。
個人所有のメリット・デメリット
メリット
・長い目でみるとレンタルするより安い
CPAPの値段は中古品もありピンキリですが、10万~20万円ほどと考えると、
CPAPのレンタル・診察費は 5000円/月 ⇒ 60000円/年 となるため、
個人所有の場合は購入して2~4年経てば元がとれます。
・通院が不要
レンタルでのCPAP治療だと毎月1回義務付けられている通院が、個人所有の場合は不要になります。
・複数のメーカーの様々なCPAP・マスクから選んで使用することができる
メーカーごとにCPAP・マスクの形状・性能・使い方などが違うため、ご自身の気に入ったものを選んで購入することができます。
・最新の機械やマスクを試すことができる
最新のCPAPはどんどん小型化し、マスクはスリム化してきています。持ち運びや寝心地などを重視する方は最新のものを選び使用することができます。
・軽症・中等症の睡眠時無呼吸症候群患者でも個人所有し使用できる可能性がある
CPAPは基本的に重症の睡眠時無呼吸症候群患者しか使用できませんが、特定の書類などがあれば軽症・中等症患者でもCPAPを個人所有し使用することができます。軽症・中等症の患者でマウスピースなどを試したものの効果がない方は、個人所有によってCPAPを使用し症状の改善につながる可能性があります。
デメリット
・調整を自分でしなくてはならないため良い結果がでない可能性がある
レンタルの場合、医師と相談しながら設定を変更しつつCPAPを使用できます。個人所有の場合は、すべて自己責任で自分に合った設定を使用しながら設定していかなければなりません。そのため、症状の改善につながらないリスクがあります。
・メンテナンスなどを自分でやらないといけない
消耗品などの手配・メンテナンスを全て自分で行わなければなりません。
・データの解析ができない又はできない可能性がある
CPAPで記録したデータは医師が解析しますが、専用のソフトを使用しているため、個人所有の場合は個人PCでの解析ができない又はできない可能性があります。
・自分に甘えてしまいCPAPを継続して使用しなくなる可能性がある
CPAPを装着し寝るのは、煩わしく寝心地も良くはありません。自分に甘えてしまうとCPAPを装着し寝る習慣がつきにくくなってしまう恐れがあります。
・中古品を買った場合早期に故障するリスクがある
中古品のため新品のCPAPと比べると故障するリスクが高くなります。
・故障した場合は全て自己負担
CPAPが故障した場合、修理費用は全て自分が負担しなければなりません。
・個人所有でCPAP自己治療している旨を伝えた場合、病院の受診を拒否される
再度病院に受診しようとする又は受診した際に、CPAPを個人所有して自己治療中である旨を伝えると、病院・医師から責任をとれないことを理由に受診を拒否されます。
それでも受診したいという方は、個人所有でCPAPを使用していること秘めておかなければなりません。
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CPAP治療では、毎月の治療費と通院がネックになるのではないでしょうか。
いろんな意見があるとは思いますが、ご自身が納得する方法でCPAP治療をしていきましょう。