睡眠時無呼吸症候群はどんな検査が必要?
今回は睡眠時無呼吸症候群の検査についてお伝えします。
睡眠時無呼吸症候群の検査は、
自宅でできる簡易検査 や 詳しく調べるための入院検査 などがあり、
それらの予約をとったり検査結果を待ったりと、
多くの時間を要するためストレスを伴います。
早く治療したい方は,
検査結果が出るまでにどのくらいの期間を要するのか
事前におおまかにでも知っておくと安心できるかもしれません。
参考にしてみてください。
【目次】
睡眠時無呼吸症候群の検査の流れ
①病院探し
まず 睡眠外来 をやっている病院を探ししましょう。
睡眠クリニック以外にも、内科・呼吸器科・循環器科・耳鼻咽喉科・脳神経内科・精神科などで、睡眠時無呼吸症候群の検査に対応している病院もあります。
病院選びとしては、 なるべくお住まい近くにある病院 を選ぶことをお勧めします。
その後の受診や検査機器の返却・検査結果を聞きに行くなど、病院に通う頻度が高くなるため、お住まい近くの病院にした方がスムーズに通院できます。
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②睡眠外来で受診
・検査内容
問診票記入や医者による簡単な検査・診察を行います。
診察で医師から睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると判断された場合、
睡眠中の状態を調べるため、次の 簡易モニター検査(自宅検査) に進みます。
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②簡易モニター検査(自宅検査)
・検査内容
簡易モニター検査では、睡眠中の鼻や口での気流、血液中の酸素濃度を簡易的に検査します。上記のイラストのように鼻の穴近くと指先にセンサーをとりつけデータを取ります。
小型の検査機械を病院から借りて、自宅で就寝時に装着し、翌日返却するという流れです。
・費用:一回の検査で4~5000円程(※保険を適用しての金額です)
・初診から検査開始まで:検査機械が病院にあれば当日に可能
・検査結果が出るまでに要する期間:1~2週間程
・検査結果の内容
睡眠1時間あたり平均何回呼吸が停止・弱くなったか
長い時で何秒間呼吸が停止したか
1時間あたり平均何回いびきをかいたか
睡眠中の血中酸素濃度・心拍数
1時間あたり平均何回無呼吸・低呼吸で脳が覚醒(起こされた)したか
などが分かります。
睡眠1時間あたり平均何回呼吸が停止・弱くなったかの回数結果で、
下記の表により 睡眠時無呼吸症候群の重症度 が判定されます。
簡易モニター検査で睡眠時無呼吸症候群であると判断された場合、
睡眠時無呼吸症候群の重症度合いによって、次に 終夜睡眠ポリグラフ検査(入院検査) を行います。
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③終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG(入院検査)
・検査内容
詳しく睡眠状態を見るため、病院に1泊(または2泊)し、睡眠中の低酸素状態や脳波による覚醒状態、鼻口気流の途絶・再開、胸腹部の呼吸運動などのデータを取ります。睡眠中の体や検査機器の状態、待機中の傾眠をチェックするため、ビデオモニターを取り入れているところもあります。夕方から翌日朝までの検査なので、検査翌日の出勤も可能でです。
・費用:一回の検査で1~20000円程(※保険を適用しての金額です)
・初診から検査開始まで:数週間~数ヶ月程
・検査結果が出るまでに要する期間:1~2週間程
・検査結果の内容
簡易モニター検査結果のさらに詳細な検査結果が出ます。
その他に、
心拍数・心電図
どのような体位で寝ているか、体位ごとの無呼吸・低呼吸の1時間当たりの回数
睡眠中の熟睡の割合(どのくらい熟睡できているか)
などが分かります。
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このような流れで検査を行い、最終的な治療方法が決まります。
例えば、重度の睡眠時無呼吸症候群の方だと、睡眠時無呼吸症候群治療機器CPAPを使用することになったり、軽度・中等症の方だとマウスピースを付けて寝るといった治療方法などが挙げられます。
終夜睡眠ポリグラフ検査はすぐに検査を受けることは難しく、私の場合初診から検査を受けるまで1~2ヶ月も待たなければなりませんでした。1泊2日を要する入院検査なこと・終夜睡眠ポリグラフ検査を実施している病院が少ないことで、なかなかすぐに日程を組むことがきでないようです。
早く検査・治療が行いたい方は、先延ばしせず早め早めの行動を心がけましょう。